Linuxの基本コマンド③

Linux基本コマンドのサムネイル画像 コマンド

前回紹介したコマンドの「ディレクトリ・ファイル操作」の使い方・オプションを紹介してきます。
実際に実行したときの例を載せているので、ぜひ一緒に使ってみましょう!

ディレクトリ・ファイル操作

今回紹介するコマンドは、どれもよく使う基本的なコマンドです。
何度も使用するため、調べずに使えるようになれると良いと思います!

mkdir:新しいディレクトリを作成

使い方>

$ mkdir  [オプション] directory_name 
(例:directory_nameというディレクトリを作成する場合)

複数のディレクトリを同時に作成dir1, dir2, dir3 の3つのディレクトリを同時に作成)

$ mkdir dir1 dir2 dir3

<オプション>

-p 親ディレクトリも含めてディレクトリを作成
parent_dir とその中に sub_dir を作成。
parent_dir が存在しない場合は、自動的に親ディレクトリも作成。

$ mkdir -p parent_dir/sub_dir

-v 作成したディレクトリの名前を表示(verboseモード)

$ mkdir -v new_directory new_directory

パーミッションがない場所にディレクトリを作成しようとするとエラーになります。その場合は sudo コマンドを使って管理者権限で作成することも可能です。

$ sudo mkdir /restricted_area/new_directory

touch:ファイルを作成またはタイムスタンプを変更

使い方>

ファイルのタイムスタンプを更新するためのUnix系コマンドですが、新しいファイルを作成するためにもよく使われる。

$ touch [オプション] ファイル名

新しいファイルの作成
ファイルが存在しない場合は新規ファイルを作成し、既に存在する場合はタイムスタンプ(最終更新日時)が更新。

$ touch filename.txt

複数ファイルの作成

$ touch file1.txt file2.txt file3.txt

<オプション>

c または --no-create
ファイルが存在しない場合、新しく作成しない。タイムスタンプの更新のみを行います。

$ touch -c filename.txt

-a
アクセスタイムのみ更新します。変更タイムはそのままです。

$ touch -a filename.txt

-m
変更タイムのみ更新。アクセスタイムはそのまま。

$ touch -m filename.txt

-t
指定したタイムスタンプで設定。形式は [CC]YYMMDDhhmm[.ss]

$ touch -t 202310251200.30 filename.txt

-r
他のファイルのタイムスタンプを基にして更新。

$ touch -r reference.txt filename.txt
  • touch は主にファイルの作成やタイムスタンプ更新に使われるため、ファイルに内容を書き込む機能はありません。
  • タイムスタンプの更新はアクセス権限が必要ですので、権限がないファイルに対しては実行できません。

rm:ファイルを削除

使い方>

rm コマンドは、ファイルやディレクトリを削除するためのUnix系コマンド。
削除されたファイルやディレクトリは基本的に復元できないため、使用時は注意が必要です。

$ rm [オプション] ファイル名

複数ファイルを同時に削除

$ rm file1.txt file2.txt file3.txt 

<オプション>

-r (または --recursive)
指定されたディレクトリとその中のすべてのファイルやディレクトリを再帰的に削除。

$ rm -r directory_name

-f (または --force)
ディレクトリを強制的に再帰的に削除します。削除を確認せずに行うため非常に危険

$ rm -f filename.txt$ rm -rf directory_name

-i
削除前に確認を求められる。

$ rm -i filename.txt 
$ rm -ri directory_name
  • rm -rf は非常に強力なコマンドで、誤って重要なディレクトリを削除するとデータが消失しますので、慎重に扱ってください。
  • 一度削除したファイルやディレクトリは復元できないことがほとんどです。

mv:ファイルやディレクトリを移動。リネーム(名前を変える)

使い方>

ファイルやディレクトリを移動したり、名前を変更するためのUnix系コマンド。
コピーとは異なり、元のファイルやディレクトリが新しい場所に「移動」するため、オリジナルがそのまま残るわけではありません。

$ mv [オプション] 元のパス 移動先のパス

ファイルやディレクトリの移動
ファイルやディレクトリを指定したディレクトリに移動。

$ mv filename.txt /path/to/destination/ 

ファイル/ディレクトリ名の変更

$ mv oldname.txt newname.txt 

<オプション>

-i (interactive)

もし移動先に同名のファイルが既に存在する場合、上書きするかどうかを確認。
確認時、上書きしてもいい場合はy ・上書きせず中止する場合はnを入力。

$ mv -i filename.txt /path/to/destination/ 

-f (force)

上書きの確認をせず、既存のファイルがあっても強制的に上書き

$ mv -f filename.txt /path/to/destination/

-b

既存のファイルが上書きされる場合、バックアップを作成。
バックアップファイルは同じディレクトリに ~ を末尾に付けて保存される。

$ mv -b filename.txt /path/to/destination/
  • mv コマンドは上書きする場合があるため、特に重要なファイルを移動する際には、-i オプションで確認を促すか、バックアップを取りましょう。
  • 誤って移動した場合、mv には元に戻す機能がないため、移動先や名前に誤りがないか慎重に確認してから実行するのが良い。

まとめ

Linuxのコマンド紹介も3回目!
調べてみると、こんなオプションもあるんだ…!と私自身も勉強になりました。
どんどん使って覚えていくのが良いですね。ぜひ皆さんも使ってみてください。

タイトルとURLをコピーしました