Pythonを勉強し始めたときに、必ず出会うのが print()
というコード。
「とりあえず print すればOK」と言われることも多いですが、
実はこの print
は、ただの命令文ではなくPythonに元から備わっている関数の一つです。
print は関数
Pythonにおける関数(function)とは、「ある処理をまとめて実行する命令のかたまり」です。
たとえば、
print("こんにちは")
このコードは、「こんにちは」という文字列をコンソールに表示してくれる処理です。print
は関数なので、必ず 丸括弧 ()
を使って呼び出します。
# 正しい例
print("Hello")
# 間違い例(エラーになる)
print "Hello" # Python3ではこれは使えません
Pythonでは、print
のように最初から使える関数を 組み込み関数(built-in function) と呼びます。
変数の中身を出力して確認
プログラムが正しく動いているか確認するには、途中の値を出力してチェックするのが基本です。
name = "たろう"
print(name)
実行結果:
たろう
変数 name
の中身がちゃんと入っているか、すぐに確認できます。
これは、プログラムのデバッグ(動作確認やバグの調査)にも役立ちます。
データの型を確認する:type()
Pythonは「動的型付け言語(Dynamic Typing Language)」なので、変数にどんな型のデータが入っているかを確認したいときがあります。
age = 25
print(age)
print(type(age))
結果:
25
<class 'int'>
このように type()
関数を print()
と一緒に使うことで、変数が整数(int)なのか文字列(str)なのか、リスト(list)なのかなどを確認できます。
複数の値を出力する:カンマ区切り
print()
は、複数の値をカンマで区切って表示することもできます。
name = "たろう"
age = 25
print(name, "さんの年齢は", age, "歳です")
結果:
たろう さんの年齢は 25 歳です
カンマを使うと、自動的にスペースが入るのが特徴です。
f文字列(f-string)で見やすく出力
Python3.6以降では、f文字列
(フォーマット文字列)を使って、もっと見やすい形で出力できます。
name = "たろう"
age = 25
print(f"{name}さんの年齢は{age}歳です")
結果:
たろうさんの年齢は25歳です
{}
の中に変数名を書くだけで、見やすく、エラーも起きにくいのが特徴です。
カンマとは異なり、スペースは入りません。
print の便利テクニック
改行したくないときは end=””
print("Hello", end="")
print("World")
結果:
HelloWorld
end=""
を指定すると、自動の改行がなくなります。
区切り文字を変えたいときは sep=
print("2025", "04", "12", sep="-")
結果:
2025-04-12
カンマの代わりにハイフンなど好きな文字でつなぐことができます。
まとめ
print()
は「関数」であり、出力のために使う- 変数の中身、データの型、複数の値をまとめて出力できる
f文字列
やend
,sep
などの便利機能も覚えておくとより良い◎- プログラムの理解やエラーの調査にも欠かせない存在
プログラミングをする上で欠かせないprint
使い方を知ることで、より効率的に作業することができるので、ぜひ覚えて使ってみてください。